2015年8月30日日曜日

マラソン

論文書きはマラソンです。100m走のようにあっという間に終わることはなく、データ取りから始まり、レフリーとのやり取りそして受理まで、長い長い道のりです。

そんなわけで、リバイス中の論文を直そうと休日出勤しました。世界陸上の女子マラソンがテレビで始まったのですが、それをじっくり見てしまうといけないと思い、そそくさと出掛けました。が!札幌も北海道マラソンの真っ最中で、研究所をがっちり囲うようにコース取りされ、研究所への道はどこも通行止め。車なら10分で行けるのに、しかたないのでそこいらで時間を潰して(家に戻るのも腹立たしい)、結局1時間近くかかってしまいました。

こういった地域で行われる一大イベントに対して、住民としてある程度の理解、協力を示すのが大人の対応というものでしょう。もとい、高校時代は陸上部で1500mを専門とした自分としては、今日を楽しみに一生懸命練習した市民ランナーの気持ちも分かります。

でも、不便を強いられた者としては、北海道の名を冠したマラソンならば何も札幌でやらんでも、道内にはもっと道がすいた場所はいくらでもあるじゃないか!というのが本音ですね(苦笑)。

ひどい目に遭いました。

2015年8月24日月曜日

第145回アメリカ水産学会に参加して

昨年に引き続き、オレゴンへ行ってきました。今回の目的は、ポートランドで開催された第145回アメリカ水産学会へ参加することです。



同じ水産学会でも、日本のものとはずいぶん雰囲気が違いました。まず、参加者が4000人を超えるマンモス学会だということがあります(日本の水産学会もたいがいでかいのですが)。参加者が多いと発表内容も自ずと多様になるのでしょうけれど、基礎生態に重点を置いた研究発表も日本の学会と比べて多いなあという印象でした。生態学に限らず、生理学とか他ジャンルもおそらく同様なのではないでしょうか。

自分の発表は、野生魚と放流魚の相互作用に関するシンポジウムで行われました。これまで進めてきた同テーマに関する自身の研究を体系立てて整理するよい機会になりました。今回のシンポジウムに誘ってくれたオーガナイザーの方にお礼申し上げたいと思います。

今回の学会、自身の研究発表や他の発表の聴講の他に、アメリカに住む知人と旧交を温めることも目的でした。ただ晩に飲みに行っただけだろう(ポートランドの地ビールはとてもおいしい)?と思われるかもしれませんが、これも学会参加では重要なことですね。

2度目のポートランドだったので、公共交通機関(Trimet)をうまく使って街を回り、食事等を楽しむことができました。



観光地巡りもいいのですが、地元のスーパーを見て歩くのが好きです。国内外を問わず、その地域の食文化が垣間見えて楽しいです。

 
オレゴンはピノノワールの名産地でこのスーパーにもずらりと並んでいました。



MSC認証された魚たちとアトランティックサーモン、ティラピアが並んでいる光景が妙に印象的だったのは自分だけでしょうか・・・。