共著の総説論文が公開されました。
Okado, J. & Hasegawa, K. early view. Exploring predators of Pacific salmon throughout their life history: The case of Japanese chum, pink, and masu salmon. Reviews in Fish Biology and Fisheries
執筆を担当している国資現況では、各魚種の捕食者を記載することが求められているのですが、個別の論文をいちいち引用することにちょっと煩わしさを感じていました。それを解消する一本になりそうです。
この論文は、もともと総説を書こうと思っていたわけではなくて、サクラマス親魚に対する猛禽類の捕食圧を調べようとしたのが事の発端です。ただ、専門家に伺ったところ、とんでもなく見当違いなことをやろうということに気付いて、「じゃあ、これまでに発表されたさけますの捕食者に関する知見をあらいざらい調べてやろう」という方向で話は進みました。海が得意な第一著者と川が得意な自分だからこそできた論文かなと思っています。
お気に入りはNHKの朝の自然番組の画面キャプチャーを使ったfig6です。サクラマスを咥えているヒグマの映像を見て、これは使える!と思ってNHKに問い合わせたところ、ちゃんと映像を学術目的で使用するためのシステムがありました。
ご笑覧ください。