2014年6月29日日曜日

EEEF2014 in OSU

アメリカはオレゴン州コーバリスという片田舎にあるオレゴン州立大学まで、Ecology and Evolutionary Ecology of Fishesという研究集会に参加しに行ってきました。


キャンパスはかなりの規模です。「文化」「感覚」の違いといってしまえばそれまでですが、大学の中にでっかいアメフトのスタジアムがあったのにはびっくり。日本でいえば、高校野球の強豪校にそれぞれ2~3万人収容の野球場があるようなもんでしょうか??


ただ、学生時代自分がそうだったように、広いキャンパスというのは移動が大変で、必ずしもいいことではないかもしれない。。。

今回の参加者は50名程度で、会場も一つ。これまで、「学会」と言ってきましたが、どう考えても「研究集会」ですね。「系統研の国際版」という表現がぴったりかと。。。

人が少なかったせいか、レセプションやポスターセッションでの酒類にはお金を取られました。

The effects of hatchery chum salmon fry on density-dependent intra- and interspecific competition of wild chum and masu salmon fry (Hasegawa et al.)と題して口頭発表をしました。内容は先日CJFAS誌に受理され、すでにonlineで公開されているのでなんだか気楽に済ませることができました。内容もさることながら、実験で使ったエンクロージャーに関心を持ってもらえたようです。

その他の講演も、サケの放流魚あるいはinvasionと自分の興味にあったトピックが多く楽しめました。アメリカに定着した外来ヨシノボリの発表がおもしろかったので、講演後の昼休みに色々と話を聞かせてもらいました。 質疑応答で発言できるほどの英語力はなくとも、休み時間に演者をつかまえて個別に話をしやすいのは、こうしたこじんまりした会のよいところかもしれませんね。この方にはCorvallisのおいしいbreweryを教えてもらったり、banquetの前後にドライブがてらあちこち連れて行ってもらったりとたいへんよくしてもらいました。breweryではまずいくつか試飲してから気に入ったのを頼むんだ、なんて教えてもらわないと知りませんよね。つぼ八や魚民で日本酒試飲してから頼むようなもんです。

で、その土地の文化、特に食文化に触れるというのは重要なことです。本来の用務以外の空き時間をいかに有効に使うか、でその出張の価値が左右されると言っても過言ではないでしょう。これは冗談ではなく、本当にそう思います(空いた時間は酒を飲め、という主張ではない)。Oregonは地ビールとワイン(特にPinot Noir)が名産だと聞いていたので、あれこれ試してみました。Block15というbreweryは、日本にはない「酒場」という雰囲気でよかったです。BanquetはTyeeというwineryで開催されました。ここのGeなんちゃらなんちゃら(ドイツ語で読めない、言えない)という白ワインがおいしくて思わず購入。ちなみに、ここでもグラス一杯ごとにお金を取られました。。。


エクスカーションが人が集まらず中止になったので、セルフエクスカーションを敢行。Columbia River gorgeを訪れて、サケの産卵河川を見学しては見たものの、天気が悪い、サケがいない(この時期だから当たり前)でこれはいまいちでした。

             この川でサケが産卵するんだよ、と言われてもね(苦笑)。


                    あちこちにある滝はきれいでした。
 
そして昨夜遅くに帰宅。いつものことながら、帰国後の成田での国内線トランジットはつらい。
 
 
 
 





2014年6月9日月曜日

爪痕

今日は、自分のメインフィールドで調査をしてきました。
道内どこでもクマはいるもの、と思って河川調査をすることは基本ですが、やはりその痕跡を見ると緊張感が高まります(もちろん、ホンモノに出会ったときのインパクトは別格です)。といいつつ、デジカメがなかったので、スマホであれこれ撮影。

身長175cmの自分が手を伸ばしてようやく届くところにがっつりと爪痕。

間近で見ると迫力満点。ものすごいパワーですね。

もっとよく見ると毛が絡みついていました。