2020年12月29日火曜日

刺激物

数日前に論文も受理されたし、昨日は川で魚捕りをして気分良く仕事納めをしました。 わざわざこんな寒い季節に捕りに行く必要はなかったサンプルなのですが、仕事納めの日にまでサンプリングに行くなんて、なんだかものすごく頑張っているように思えますね。 そんな寒いフィールドでの昼ご飯はカップラーメンにかぎります。
ただし、このラーメン、山わさびが効きすぎていて危険です(苦笑)。白いご飯でもあればちょうどいい塩梅なんでしょうけれど。

2020年11月29日日曜日

web学会

今月のあたま、魚類学会のweb大会に参加してみました。 これまでweb上での会議や学会の必要性にはある程度理解を示してきましたが、いざ自分がやろうとなると、「途中でPCがフリーズしたらどうするの?」とか「音声がちゃんと聞こえなかったらどうするの?」とか後ろ向きなことばかり考えてしまい、どちらかというと消極的でした。ZoomとかSlackとかTeamsとか、インストールするのも面倒くさいし(苦笑)。でもこのご時世、そんなことばかり言ってられないだろうな、と思い、(やや大げさですが)意を決して参加を申し込み。 学会は、土日だったので誰もいない職場で、ヘッドホンなしで視聴しました。と言っても朝から晩までPCに齧りついていたわけではなく、デスクの引っ越し作業をしながら、聴きたい発表のときだけPCの前に座る感じです。聴きたいところだけ聴く、というのはオンサイトの学会と同じですね。 総じて、オンサイトの学会で、実際にみんなと顔を合わして議論したり、飲みに行ったりできる方がよいに決まっているけれど、こういうスタイルも有りだな、と思いました。特に、ネット環境さえあればどこからでも参加できる点は大きな特長ではないでしょうか?現地に行く時間が省けるし、旅費もかからないのも良い点かもしれませんが、自分の場合、その場所に行くのが楽しみで学会に申し込むことも多いので、これはちょっと違うかな。 何より、このたいへんな時に、なんとか学会を開催しようと手段を模索し、そして実際に開催までこぎ着けてくださった実行委員会の皆様にお礼を申し上げたいと思います。

2020年10月31日土曜日

饅頭と大福

調査に向かう公用車の中ではいつもラジオを聞いています。AMのHBCラジオがお気に入り。 先日は、コロナ渦の影響で小豆の価格が下がって、栽培農家さんが困っているという話題を紹介していました。その理由は、人に会う機会が激減して、手土産に持って行く饅頭が減ったからだそうです。 それはなんとなく分かるんですが、コメンテーターの発言が???でした。 「私もお饅頭大好きです。でも、こんな朝から饅頭を食べる人はいないかー。でも、大福ならいるかな?」 朝に饅頭を食うことはまずないけれど、大福はあり。その認識はいったいどこから??

2020年9月8日火曜日

どうせ中止?

今年の魚類学会、初めての長崎県訪問ということで、かなり意気込んでいたのですが、コロナのせいで早々に中止となってしまいました。 でもどうせ、予定通りの会期で開催しようとしても台風9号、10号のせいで無理だったでしょうね。 そう思うことにしました。

2020年8月30日日曜日

厄?

8月25日で42才になりました。厄年。。。 その翌日、公用車が早速、パンク。おそらく林道でとがった石か何かをひっかけたんでしょう。国道で突然ハンドルがガタガタいいだしたので、見てみたら10cm弱の切り傷ができていました。 タイヤは一人でも交換できるので大事には至らなかったのですが、この1年、どんな災難が待っているんでしょうね。。。

2020年7月29日水曜日

方言

もう地元の京都を出て、20年以上になるのですが、いまだに関西弁は抜けません。先日も「帰りしなにある調査地に寄ろう」と言ったら、「カエリシナ」という場所に寄るんだと同行者に誤解を与えてしまいました。北海道の地名は変わったのが多いのでそういう場所もあるんだろうと思ったとのことですが、「帰科」と漢字も当てられそうですね、地元は京都市山科区ですし。

※「帰りしな」は帰る途中の意。ちなみに「行きしな」は行く途中。

2020年6月14日日曜日

県外ナンバー

県またぎの移動に対して自粛が要請されている昨今、県外ナンバーの車は嫌がらせで傷つけられる、なんてイヤな話も聞きます。

ただ、北海道の場合、県外ナンバーは道外からの観光客よりも引っ越してきた人の車の方が多い、と特に根拠はありませんが、なんとなくそう思っています。どこの都府県のナンバーをよく見掛けるかというと、よく分かりません。ただ、沖縄ナンバーはのべ20年以上札幌に住んで、5回も見たことがないと思います。もちろん、見たことがない県のナンバーもあるんでしょうけれど、やっぱり北海道で見る「沖縄」の二文字はインパクトが違います。

ところが、先日の調査中、なんと一日に2回も沖縄ナンバーを目撃。しかも違う車です。こんなところで運を使い果たしてよいのでしょうか(笑)。

2020年5月31日日曜日

鳥見

コロナウイルスのせいで、在宅勤務を強いられるようになって以来、夕方に双眼鏡と野鳥図鑑を持って散歩がてらバードウォッチングをするのが日課となりました。

今まで気にも留めていなかったのですが、スズメ・ハト・カラスといった街中の常連以外にもけっこうな種類がいるものですね。キツツキやカラの仲間やカワラヒワなんかはこれまでも認識していたのですが、キバシリやキクイタダキなんかは初めてその存在に気付きました。ノスリ(?)やチゴハヤブサ(?)といったトビ以外の猛禽類の姿を目にすることもあります。

川に関心のない市民の多くは秋になってでっかいサケが遡上きても気付いていない、なんてちょっと上から目線で物を言うこともありますが、野鳥に関しては自分も「市民」の一人だったようです。

2020年4月18日土曜日

論文紹介

国内のブラウントラウトのDNA分析に関する論文がオープンアクセスで公開されました。フランス、セルビア、スロベニア、日本の4カ国共同研究!

Berrebi, P., Marić, S., Snoj, A. & Hasegawa, K. 2020.
Brown trout in Japan-Introduction history, distribution and genetic structure. Knowledge and Management of Aquatic Ecosystems. 421: 18.
 
 
この研究が始まったきっかけはHasegawa et al. 2017. Journal of Fish Biologyの論文が公開されてすぐに主著者のPatrickさんが日本のブラウンの遺伝サンプルを送ってくれないか?とメールをくれたことでした。こうやって自分の論文を見て、連絡を頂けるというのは研究者冥利に尽きることですし、すぐにOKと返信をしました。
 
でも、そこからが大変。もともと遺伝分析は扱わないので細かいことはよく分かっていないうえに、英語でのメールのやりとりですから、意思疎通がうまくできずにもどかしい気持ちになったこともありました。
 
ただ、Patrickさんは誠実に仕事を進めてくれましたし、いつしかよいメル友になっていました。日本の台風被害がフランスでも報道されたときは、「大丈夫かい?」とメールをくれましたし、サッカーW杯でフランスが決勝に進んだときは「おめでとう!次も勝つといいね」と送ると「日本もベルギーから2点も取ったんだからすごいじゃないか!負けたけど」と返ってきました(笑)。で、結局フランスは優勝したんだっけ??
 
共著者の皆さんの誰とも一度もお目にかかっていないことだけが心残りです。いまのコロナ騒動が収まればPatirckさんの住む南仏を訪問してみたいものです。
 
 

2020年3月7日土曜日

いつもと違う3月

毎年3月は、生態学会、水産学会と出張が続くのですが、昨今のコロナウイルス騒動でどちらも開催中止。当然、出張も取りやめとなりました。思えば、3月にずーっと札幌にいるというのは記憶にありません。学生の頃もあったかどうか。。。

3月の札幌は雪解けシーズンで足元はぐちゃぐちゃで歩きにくいし、はっきり言ってあまり居心地はよくありません。出張でいない間に雪が解けていると、ラッキー!と思うのですが、今年は札幌で春の始まりを感じていたいと思います。

2020年2月27日木曜日

内勤

この三連休は、共同研究に関連した実験を研究所で実施するために休日出勤をしました。休日出勤をする場合、だいたいが学会参加か調査ですので、「出張」もしくは「外勤」となるのですが、「今回は内勤ですね」と言われました。たしかに、いつもの職場で勤務するのですから「内勤」なのですが、初めて「内勤」という言葉を耳にしました。業務内容も文字通り、1階の飼育実験室と4階の生物実験室をひたすら往復するだけで、ずっと建物の内側にこもってました。

2020年1月18日土曜日

論文紹介

日本のニジマスとブラウントラウトに関するレビュー論文を書いてみました。

Hasegawa, K. online first
Invasions of rainbow trout and brown trout in Japan: A comparison of invasiveness and impact on native species. Ecology of Freshwater Fish.
しかも、フリーアクセスのようで自由にPDFを落とせます。
 
この論文は、昨年5月にスペインで開催された国際シンポジウムのプロシーディングとして掲載されます。当初は、適当に口頭発表をしておけばスペイン観光の口実になるかなと思っていたのですが口頭発表だけして終わるつもりだったのですが、発表後のコーヒーブレイクで、複数の有名人から「面白かったよ、論文にすれば?」と薦められたので、なんだか勢いで投稿してしまいました。気候変動を絡めた議論はそのときに頂いたアイデアです。
 
構想自体は魚類系統研究会で話したこともありました。それから、産業管理外来種に関する検討会や今回の国際シンポジウムを経て、頭で思い描いていたことを最終的に論文化するまでに至ったので、やってよかったな、と思っています。