2015年7月17日金曜日

駆除の効果

外来種だからといって、何でもかんでも「駆除、駆除!」というのは好みませんが、駆除は外来種問題の解決策としてひじょうに有効な手段であり、その実施方法や効果について知見を収集しておくことは重要でしょう。

そういった考えのもと、昨年からブラウントラウトの駆除を始めたところがあります。ブラウントラウトの人気釣り場でこんなことをすると釣り人との軋轢が生じますが、この川は釣りには向かないほどの小河川で、そもそも入林許可がないとアプローチできない場所なので釣り場として利用することはできず、駆除を実施するのによい調査地だと考えました。

昨秋、駆除を実施し、今月再度駆除を実施したら、ブラウントラウトの捕獲数は半減、アメマス(もちろん駆除しない)の捕獲数は横ばいでした。ブラウントラウトの減少とともにアメマスが増える様子を追っていけたらなあと思っています。


途中、こんな小さな滝(?)があるのですが、その上流からブラウントラウトがガクッと少なくなります。「侵略的外来種」なんて呼ばれているから、あっという間に川の隅々まではびこりそうなものですが、意外とものぐさ?出不精?でちょっとした段差でも超えるのを面倒くさがるんですかね??