2016年3月30日水曜日

出張続き

先週、今週と仙台&東京出張でした。仙台は一泊二日の強行でしたが(といいつつ、大した仕事はしてないんですが・・・)、東京は水産学会のために五日間いました。



天王洲アイルの東横インを取り損ねたので、今回は浜松町にホテルを確保。片道3kmを歩いて、正門から会場へ入りました。天王洲アイルからだと裏口から入るのでよく分からないんですが、正門は、学会会場!という雰囲気を出してます。ちなみに、会場~ホテルは結局行きも帰りも毎日歩きました。よい運動でした。



ソメイヨシノがちらほら咲いています。

自分の発表はサケの口頭発表とブラウントラウトのポスター発表の2題でした。サケは受理済み論文の宣伝を、ブラウントラウトの方も、ついでに最近の著作の宣伝をしてきました。データはいい加減パブリッシュしなければいけないんですが、ずいぶんと時間がかかってしまっています。。。

学会自体は、今回は新しい人との交流や(自分にとっては)目新しい発表が少なかったかな。他分野でおもしろそうなのがあまりなかったので、サケの話を中心に聞いて回って全体の動向をチェックしました。何回も学会に行っていると、たまにはそんなに成果が得られないこともあるでしょう。とはいえ、そのうちまた、参加してよかった、と思える学会もあるはず。



暖かかったので、滞在中にソメイヨシノも咲いてきました。花粉もだいぶん飛んでいるようで、目や鼻がだいぶんやられてきました。さっさと花粉のない北海道へ帰るとしよう。

2016年3月22日火曜日

論文の紹介

今日、論文が2本、web上で公開されました。

1) Koh Hasegawa. online first. The density dependent interspecific competition between nonnative salmonids, rainbow trout and brown trout. Environmental Biology of Fishes

自身のメインフィールドである千歳川水系では、生息する外来サケ科魚類がニジマスからブラウントラウトへ置き換わったのですが、そのことはHasegawa et al. (2014) Aquatic Invasionで記載しました。本論文では、置き換わりの一因として種間競争が考えられることを指摘しました。

外来種が在来種へ与える影響、というのは誰しもが思いつくところですが、外来種は別の外来種へも影響する、ということは意外と見落とされがちだと思っています。

2) 長谷川功.2016.外来サケ科魚類ニジマス・ブラウントラウトの定着メカニズムと在来生態系への影響.SALMON情報,10: 8-15.

以下からフリーでダウンロードできます。
http://salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/srr/srr010_p08-15.pdf

厳密にいうと「論文」ではないかもしれませんが、所属機関が発行する機関誌にニジマス・ブラウントラウトの国内事情について解説文を執筆する機会を頂きました。外来サケ科魚類を取り巻く現状は、北海道と本州では大きく違います。その背景には、内水面漁協の有無、そもそものサケ科魚類の棲みやすさの違い(本州ではときに、イワナ・ヤマメは秘境の魚と称されるが、北海道ではごく普通にみられる)があると思うのですが、それらも含めて、自身の研究を中心に国内のニジマス・ブラウントラウトについてまとめてみました。

どちらもお時間許すときに、ぜひご笑覧下さい。

2016年3月3日木曜日

奇跡のプログラム

水産学会のプログラムが発表されました。水産学会は、ご丁寧に自分の講演時間をメールで教えてくれるのですが、膨大な講演数の中から、自分の発表時間や知人の名前、興味のありそうな講演を見つけ出すのも、結構楽しいものです。

今回、自分はサケ稚魚で口頭発表、ブラウントラウトでポスター発表と2つ申し込んだのですが、なんとどちらも初日に組み込まれていました。初日に自分の出番が終わる、というのはいいですよね。さっさとお役御免した後は、のんびりと学会を過ごすことができます。

どうも自分は、懇親会の翌朝の一番手とか、最終日の午後とか、プログラム運がないのですが、今回は奇跡的なプログラムです。と思っていたのですが、前回の魚類学会は初日の午前に発表でラッキー!みたいなことをこのブログに書いてますね。

何はともあれ、頑張って準備をしようと思います。