2021年12月24日金曜日

正式名称のない研究会

今月のあたま、 2年ぶりに魚類系統研究会が開催されました。ほんとはオンサイトで開催、懇親会も夜遅くまでどんちゃん騒ぎといきたかったのですが、まだまだZoom開催で我慢です。

「系統研」という通称で親しまれている本研究会、正式名称は魚類系統研究会?北海道魚類系統研究会? と今年何度か訊かれました。そこで、自分でも何人かに訊いてみましたが、会則も何もないし、正式名称も特に決まってない、というのが答えのようです。それでも、ほんとに良い物、必要とされている物は続くんだなあ、と思いました。外面よりも中身が大事、ということなんですね。

ちなみに、これまで系統研の開催回数=自分の年齢だったのですが、昨年は系統研が中止になったので、今年から年齢が一歩リードになりました。

 

2021年11月3日水曜日

論文紹介

新しい論文が公開されました。オープンアクセス!

Hasegawa, K., Okamoto, Y. & Morita, K. 2021. Temporal trends in geographic clines of chum salmon reproductive traits associated with global warming and hatchery programmes. Ecological Solutions and Evidence 2: e12107.

https://doi.org/10.1002/2688-8319.12107

内容はタイトルにある通り。サケの繁殖形質にみられる緯度クラインが温暖化やふ化放流事業の影響を受けて経年変化したのではないか?ということについて議論しています。特に、これまでの先行研究を踏まえると、ふ化放流事業の影響はかなり大きいのではないかと個人的には感じています。

所属グループの「宿題」として残されていたデータを自分が引き継いで書き上げたこの論文。なんとか責任を果たせてよかったと思います。

2021年10月21日木曜日

論文紹介

 新しい論文がonline firstで公開されました。

Nakae, M. & Hasegawa, K. online first

The lateral line system and its innervation in the masu salmon Oncorhynchus masou masou (Salmonidae). Ichthyological Research

サクラマス、サケ、カラフトマスの感丘(側線の点々)を観察、記載しました。主な役割分担は第一著者が観察と記録、自分は魚の採集と採集地点最寄りの事業所とのスケジュール調整でした。

2015年に近畿大学で開催された魚類学会のポスター会場で第一著者と知り合い、始まった共同研究ですが、生態学に研究の軸足を置く自分にとっては形態学はまったくの門外漢。それに、第一著者とは職場も違います。調査中だけでなく移動の車中、景気づけや打ち上げで入った飲み屋で話すお互いの「異質さ」が新鮮で、いつも楽しい調査でした。

この研究を皮切りに、続編でも面白いデータが取れているので、頑張って論文化していきたいです。

ご笑覧ください。

2021年10月11日月曜日

誤認

 自家用車も公用車もエクストレイルなんですが、運転席のインストルメントパネルにはいろいろなメッセージが表示されます。5000キロ走ったのでエンジンオイルを換えろだとか、2時間経ったので休憩しろ、とかというのはちゃんとしたタイミングで出るのですが、前方に侵入禁止があります、というメッセージはどうも誤認が多いようです。はじめは、戸惑いましたが、進入禁止の標識やあるいはそれに似たような、赤丸に白線一本の看板も周囲に無いことが多いし、そのうち気にならなくなりました。

先日の出張中も、前を走るトラックにやたらと反応します。 そのトラックの荷台の扉には赤丸に筆記体で「Coca Cola」の白い文字(笑)。今回は惜しかったね。

2021年9月29日水曜日

10月11日

 祝日じゃなかったのか。。。

そういえば、オリンピック開会式にあわせて10月の体育の日を7月に移す、とかって話があったけか。。。なので、本来オリンピック後のはずだった2021年のカレンダーは10月11日が祝日表記になってたのね。

 遊ぶ気満々だったから、有給とろーっと。

2021年8月17日火曜日

コンタクトレンズ

 かなりの近眼&乱視で、外出するときはコンタクトレンズが手放せません。眼鏡も持っているのですが、かけるのは自宅にいるときくらいです。ケアの煩わしさはあるのですが、フレームで視野が狭められることのないコンタクトレンズの方が好みです。

で、コンタクトレンズはだいたい1~2年で交換するのですが、今回のは1年足らずでゴロゴロし始めたので、交換することにしました。これまでは、大通りにある店を利用していたのですが、自宅とは反対方向で行くのが面倒だし、今回は自宅から最寄りの地下鉄駅そばにある店に行くことにしました。

 コンタクトレンズは作る前に併設(?)されている眼科で検診を受けるのですが、そこではいつも「黒目がでかい」と言われ、目に合うサイズのレンズはだいたい取り寄せになります。今回もやっぱり、スタッフの女性が困った顔をするので、あぁ、いつものことか、と思っていたら、「顔、デカいですね」と言われました。そりゃまあ、目がデカいなら顔もそれなりのデカさかもしれませんがね。

そのスタッフもすぐに失言だと気付いたのか、「いや、黒目がデカいんです」と慌てて言い直していました。それだけではフォローになっていないと思ったのか、デカい顔の人用のレンズが届くまでの分、と言ってOne day typeを何枚かサービスしてくれました。

取り寄せも予定していたよりも早かったし、顔がデカい人にはお勧めのコンタクトレンズ屋さんかもしれません。

2021年7月28日水曜日

交通規制

 

マラソンと競歩のコースになっている札幌では8月1日から交通規制が始まります。職場の近辺も規制の対象です。北海道マラソンのときは当日だけなのですが、何日も前から規制するのはオリンピックだからなんでしょうか?

 いくらなんでも、ちょっと勘弁してほしいな、と思います。東京よりも涼しいからと強引に決められたコース移転ですが、ここ数日は札幌も東京並みに暑いし(苦笑)。

 

2021年6月27日日曜日

市内サイクリング

 テレワーク中は、自宅にこもりがちになり、運動不足気味だし、元来、外の空気を吸わないと息が詰まる質なので、先日の代休中に自転車であちこち出掛けてみました。


 支笏湖方面へ調査へ行くときやプライベートでもよく通る国道453号沿いにあるこちらの酒屋兼ジェラート屋さん、自宅から10kmあります。車だとすぐですが、自転車だと小一時間かかりました。しかも、ずっとダラダラと上り坂なのでけっこうしんどい。でも、車だと普段気付きもしない発見もありました。タラの木パッチを見つけ、季節外れのタラの芽を3つほど頂いてみたり。

             ジェラートを食べて、ちょっと休憩。

     豊平川の真ん中に、倒木が不思議な引っかかり方をしていました。

                  ヤジロベー?

2021年5月19日水曜日

飲み会の写真

 今、執筆中の原稿に使おうと思って、撮りためた魚の写真を見ていたら、飲み会中にふざけて撮った動画が出てきました。数年前の魚類学会のときのようです。狭い小上がりに何人も上がり込んでふすまを閉め、密閉・密集・密接の三密状態です。もちろんみんな、ノーマスク。

学者の集まりとは思えないバカ話を大声で続けています。。。。こんなことがまたできる日は来るのでしょうか。

2021年4月30日金曜日

論文紹介

 新しい論文が公開されました。生意気にもオープンアクセス!

Hasegawa, K., Honda, K., Yoshiyama, T., Suzuki, K. & Fukui, S. online first
Small biased body size of salmon fry preyed upon by piscivorous fish in riverine and marine habitats. Canadian Journal of Fisheries and Aquatic Sciences
 
https://cdnsciencepub.com/doi/full/10.1139/cjfas-2020-0339 

研究のきっかけは、調査の合間に海アメ釣りをしようという不純な動機でした。でも、そしたら大爆釣(ただし、第3著者が)!そして、(これも遊びで持ってきた)ストマックポンプでゲロ出しすると、サケ稚魚がごろごろ出てくるじゃないですか!
 
そこで味をしめて、他の場所でもサンプリングして論文にまとめてみました。
 
ご笑覧ください。

2021年3月30日火曜日

水産学会

 水産学会に参加しました。もはや定番のweb大会です。今朝のニュースでも、いつもの会場である海洋大最寄りの品川駅の様子が映し出されていましたが、普段の移動手段が自家用車(そろそろ自転車の季節)である自分にとってはちょっと躊躇する人ゴミでした。あの界隈を飲み歩くのが楽しいんですけどね。


今回の自分の発表は2題。すでに受理されている論文の内容をポスター、現在執筆中の内容を口頭発表でそれぞれ紹介しました。今回のポスターは、ファイルサイズさえ守れば様式自由だったので、趣向を凝らしたプレゼンテーションもありました。あるいは、ポスター=スライド一枚に詰め込むという固定概念でいましたが、口頭発表のようにスライドは分けた方が分かりやすいという傾向はよく現れていたと思います。


例年だと、海洋大の桜を見て(&花粉症発症)、春を感じるのですが、それはまだしばらくお預けのようです↓

ブログ: 出張続き (hasekoh.blogspot.com)


2021年2月21日日曜日

紅蜂さんのこと

アマゾンプライムでプロゴルファー猿を観てみました(全153話)。 自分が小学生の頃に流行った藤子不二雄のゴルフアニメ(原作は読んでいない)で旗包み、モズ落としといった必殺技や印象的な主題歌は今でも覚えていました。 

 この作品、主人公が次から次へとやってくる強敵とゴルフで対決して、いつもギリギリのところで必殺技を繰り出し大逆転勝利を収める、というのは少年漫画の鉄板の展開でやや面白みに欠けるのですが、ヒロイン(?)である紅蜂さんの猿君に対する揺れ動く気持ちの描き方がよかったです。元々は刺客の一人だったのですが、次第に応援するようになり、あるいは姉貴分な一面を見せたかと思うと、強烈なライバル心を燃やし、決別の手紙を一方的に送りつけたり、でもやっぱり応援する気持ちを抑えきれなかったり、と。。。でも、本当のところは最後まではっきりとは描かれていませんでした。 

また、常套手段の戦術を善とし、猛練習で会得した必殺技は邪道として、その使用は戒められるあたりは当時の日本人の価値観が表れていたように思います(あるいは、その価値観に対する作者の反発)。数年前、高校野球で、超スローボールを投げる投手に批判が殺到したことがありましたが、たしか日本人メジャーリーガーがルール内での技術に対する工夫を批判することに疑問を投げかけてましたよね。しかも、超スローボールは一朝一夕でできるものではなくて、試合で使えるようになるにはかなりの猛特訓があったはずだ、とか。プロゴルファー猿はそんな“古い体質”がよく表れているようです。

 小学生の頃とは違った大人の楽しみ方ができました(笑)。

2021年1月23日土曜日

大仕事をした気になった

11月から2度目のテレワークが続いています。とはいえ、たまには雑用をしに研究所に行かなくてはいけません。干したままにしていた調査道具を片付け、書類にはんこを押し、また別の書類の作成要領について職員さんと打ち合わせて、と色々と済ませると何だか研究所に行ったことが大仕事な感じがしてしまいました。 日常が非日常になってしまう、これはあまり好ましいことではありませんねぇ。