2014年12月6日土曜日

一段落

魚類学会の次週は、毎年恒例の系統研でした。世話役の世話係(?)という不思議な役回りでしたが、皆さんに満足して頂けたようでよかったです。自分は、飲み過ぎて翌々日まで腹の具合が悪かったんですが。やっぱり、揚げ物&酒の組み合わせはいけませんね。

今週の木、金は内水面関係の研究会(?)から依頼を受けてブラウンの講演をしに東京海洋大へ行ってきました。羽田空港からモノレールですぐなので、行くのは楽ちんです。


裏口から潜入。今回で3回目の訪問かな?
久しぶりに渓流魚の話を聞けておもしろかったんだけど、外来種研究者があちこち講演に呼ばれる、というのは憂うべき事態なのかもしれません(自虐的)。


帰りは苫小牧港をきれいに撮ることができました。そのうち、支笏湖を撮ってやろうと思っています。離着陸のときもデジカメが使えるようになったので、千歳~苫小牧のよく知る地域の空撮ができて楽しいです。

魚類学会から毎週研究会やらでドタバタしたけど、これでしばらく腰を据えてデスクワークができそうです。

2014年11月18日火曜日

魚類学会

小田原で開催された魚類学会に参加してきました。
金曜日の午前中に所内セミナー(?)で話をしたあと、空港へ急ぎ、羽田空港へ。で、そこからがたいへんでした。京急に乗って、蒲田で乗り換え、横浜へ。そこからJRの普通電車で小田原へ。こういった電車の旅は、意外と好きなんだけど、日が沈んだあとは車窓も楽しめず。今回の宿は1~3Fがスナック、4Fがホテルという衝撃的な造りでした。いつも安宿に泊まるので何があっても「
安いから」で納得しておきますが、これにはビックリ。

会場は、箱根登山鉄道で10分ほどのところにある生命の星・地球博物館でした。県立とは思えぬ立派な施設です。しか入館料は510円。


懇親会は初日の晩にかまぼこ屋さんで開かれました。始まるまでまだ時間があるということで、別のフロアで5~6人で地ビールを飲んでいたら、まさかの繰り上げスタート。大急ぎで会場へ入りました。しかも、フライングで飲んでいたのと同じ地ビールが出され、話に夢中で船盛の刺身を食いそびれるなど、散々でした(話に夢中になれたからそれでいいのか??)。

二日目の晩の二次会では生シラス、カワハギ、マグロの皮の湯引きなど変わったものを食べられ、溜飲を下げることができました。



何をしに行ったんだ??と思われるかもしれませんが、今回の出番は3日目の午後から開かれた外来魚シンポでした。午前中は博物館見学、と決めていたのですが、「月曜休館」!ということで、小田原にトンボ帰りし、駅のスタバで研究打合せ。

最終日の夕方にようやく自分の講演を終え、さて飲むか!と思ったのですが、新幹線組の皆さんは「今日、帰るから」とツレナイ態度。そんなとき、学部生時代の先輩に10数年ぶりに出くわし、前日と同じ店で軽く飲んで宿に帰りました。

今日は昼過ぎに帰宅。出張中、ネット環境が十分でなかったので、メール対応に追われました。来週末の系統研の要旨がどんどこ送られてきます。

2014年11月9日日曜日

晩秋の調査

先月の最終週は、久しぶりにガッツリと調査でした。
天気さえ良ければ、この時期の調査は、暑くもなく寒くもなく、虫もいないしで、気持ちがいいものです。

今回、行ってきたのは自分のメインフィールドの一つでしたが、9月の大雨で砂利が全部流され岩盤むき出し、流路も変わったりで劇的に変わっていました。「水位は安定」と皆さんに説明するときには話している川なんですけどね。。。

今回、訪れたら流路は右側でしたが、夏までは左側を流れていました。

奥の木に調査区の端っこであることを示す標識テープがついているのですが、水が流れていないところにマークだけが残され、なんだかマヌケなことになってしまいました。この標識テープ、通称ピンクテープ(ピンテ)ですが、あまりにもみんな同じ色を使うので、森の中は意外とピンテだらけでどれがだれのかわからなくなりそうです。だから、自分は赤のテープを使うことにしています。だから、言い方もピンテではなくて正式名称(?)の標識テープ。ちょっとしたこだわりです。「赤いピンテ」と妙な言い方をするときもありますが。

2014年10月4日土曜日

サクラマス


今年も職場横の川(お世辞にもきれいとはいえない)に、サクラマスが帰ってきました。職場の皆さんも含めて市民の目を楽しませてくれています。昼休みがいつもよりちょっと長く・・・・、なんてことにならないように気を付けよう。

2014年9月19日金曜日

本州での調査

今週は、富士山の近くで調査でした。帰りの特急からきれいに見えましたが、調査中は全く見えず。。。


行きは羽田便が40分近く遅れたため、直行のバスに乗れず、新宿周りでJR利用を強いられました。なんだか、去年の今頃も同じように羽田行の便でトラブルに巻き込まれた気がします。

今回の川は2度目の訪問。初めて会う人も、2度目の人も温かく迎え入れてくれました。といっても、2グループに分かれての作業だったので、色々な人とゆっくり話ができなかったのはちょっと残念でした。でも、次の機会がきっとあるでしょう。

調査は、前回訪問時よりも水位が低く、何より人手が2倍だったので快調に進んだと思います。また、地元漁協の方々と意見交換(といっても橋の上で)する機会もあったのですが、管理方針がぶれることなく、毅然とした態度で意見される姿には心打たれました。

 
2日連続で5時起きだったら、なんだか時差ボケして今日も5時に目が覚めました。どうにも寝れないので朝からホテルでメール対応を済ませ、今、羽田です。チケットが特割75だったので変更できず(空席も無い様子)、やっぱりいつものようにブログ書きがよい時間つぶしになっています。なんだかんだで5時起きだから飛行機の中は起きていられないだろうなー。
 


2014年8月28日木曜日

夏の調査

8月は野外操作実験と魚類相調査と外来魚研究に関する2つのテーマでデータ取りができました。

野外操作実験は、そもそも供試個体が集まるか不安で、どれだけレプリケーションを減らせるか??なんてことも考えていましたが、2人一組でショッカーをかけまくったら半日で目標数に達しました。3日に一度、無事であることを確かめに行くために見廻りをしましたが、毎回ドキドキでした。でも、見回り中や今日の回収中の死亡個体も想定していた程度で実験を終えることができました。お手伝いさんが「どれもけっこう成長している」と言っていたのは気になるところです。どれも同じように成長されたのでは実験成功とはいえません。

朝の7時過ぎから3時間ほどで38個のエンクロージャーを設置できました。予想よりかなり早かった。
                                        


 

この実験、魚体計測は川辺にキャンプ用のテーブルとイスを置いて、なんとも優雅な一時でした。
 



魚類相調査は一転、ハプニングがあったり、1日14リーチも回ったりとハード(ドタバタ?)でした。ただ、博士課程の研究で使った川で、久しぶりに本格的な調査ができて懐かしい気分でした。こちらの方は、一つテーマを思いついたのでモニタリングをしてみようと思います。

今回は、科研費で雇ったアルバイトさん&ボランティアさんにずいぶんと助けられました。皆さん手際よくやってくれたので、かなり時間に余裕をもって作業を進めることができました。ありがとうございました。

と、機嫌よく家に帰ってきて、年に数回の阪神戦のTV中継を見ていたら、巨人にあっさり完封負けを喫してしまいました。気分悪ぅ。

2014年8月7日木曜日

台風

一昨日、昨日と会議でした。部屋に閉じ込められたうっぷんを晴らすべく、来週は前々から予定していた野外操作実験を始めるのですが、まさかの台風直撃の予報です。でも、今直撃という予報が出ているということは、その頃になると逸れたりしているものです。「台風なんて、そんなもん」と信じることにしましょう。

2014年6月29日日曜日

EEEF2014 in OSU

アメリカはオレゴン州コーバリスという片田舎にあるオレゴン州立大学まで、Ecology and Evolutionary Ecology of Fishesという研究集会に参加しに行ってきました。


キャンパスはかなりの規模です。「文化」「感覚」の違いといってしまえばそれまでですが、大学の中にでっかいアメフトのスタジアムがあったのにはびっくり。日本でいえば、高校野球の強豪校にそれぞれ2~3万人収容の野球場があるようなもんでしょうか??


ただ、学生時代自分がそうだったように、広いキャンパスというのは移動が大変で、必ずしもいいことではないかもしれない。。。

今回の参加者は50名程度で、会場も一つ。これまで、「学会」と言ってきましたが、どう考えても「研究集会」ですね。「系統研の国際版」という表現がぴったりかと。。。

人が少なかったせいか、レセプションやポスターセッションでの酒類にはお金を取られました。

The effects of hatchery chum salmon fry on density-dependent intra- and interspecific competition of wild chum and masu salmon fry (Hasegawa et al.)と題して口頭発表をしました。内容は先日CJFAS誌に受理され、すでにonlineで公開されているのでなんだか気楽に済ませることができました。内容もさることながら、実験で使ったエンクロージャーに関心を持ってもらえたようです。

その他の講演も、サケの放流魚あるいはinvasionと自分の興味にあったトピックが多く楽しめました。アメリカに定着した外来ヨシノボリの発表がおもしろかったので、講演後の昼休みに色々と話を聞かせてもらいました。 質疑応答で発言できるほどの英語力はなくとも、休み時間に演者をつかまえて個別に話をしやすいのは、こうしたこじんまりした会のよいところかもしれませんね。この方にはCorvallisのおいしいbreweryを教えてもらったり、banquetの前後にドライブがてらあちこち連れて行ってもらったりとたいへんよくしてもらいました。breweryではまずいくつか試飲してから気に入ったのを頼むんだ、なんて教えてもらわないと知りませんよね。つぼ八や魚民で日本酒試飲してから頼むようなもんです。

で、その土地の文化、特に食文化に触れるというのは重要なことです。本来の用務以外の空き時間をいかに有効に使うか、でその出張の価値が左右されると言っても過言ではないでしょう。これは冗談ではなく、本当にそう思います(空いた時間は酒を飲め、という主張ではない)。Oregonは地ビールとワイン(特にPinot Noir)が名産だと聞いていたので、あれこれ試してみました。Block15というbreweryは、日本にはない「酒場」という雰囲気でよかったです。BanquetはTyeeというwineryで開催されました。ここのGeなんちゃらなんちゃら(ドイツ語で読めない、言えない)という白ワインがおいしくて思わず購入。ちなみに、ここでもグラス一杯ごとにお金を取られました。。。


エクスカーションが人が集まらず中止になったので、セルフエクスカーションを敢行。Columbia River gorgeを訪れて、サケの産卵河川を見学しては見たものの、天気が悪い、サケがいない(この時期だから当たり前)でこれはいまいちでした。

             この川でサケが産卵するんだよ、と言われてもね(苦笑)。


                    あちこちにある滝はきれいでした。
 
そして昨夜遅くに帰宅。いつものことながら、帰国後の成田での国内線トランジットはつらい。
 
 
 
 





2014年6月9日月曜日

爪痕

今日は、自分のメインフィールドで調査をしてきました。
道内どこでもクマはいるもの、と思って河川調査をすることは基本ですが、やはりその痕跡を見ると緊張感が高まります(もちろん、ホンモノに出会ったときのインパクトは別格です)。といいつつ、デジカメがなかったので、スマホであれこれ撮影。

身長175cmの自分が手を伸ばしてようやく届くところにがっつりと爪痕。

間近で見ると迫力満点。ものすごいパワーですね。

もっとよく見ると毛が絡みついていました。

2014年4月28日月曜日

受理

K Hasegawa, N Ishiyama & H Kawai (in press) Replacement of nonnative rainbow trout by nonnative brown trout in the Chitose river system, Hokkaido, northern Japan. Aquatic Invasions

Kawai, Ishiyama, Hasegawa et al.で残ったデータと過去の文献を使って、千歳川水系で起きたニジマスからブラウントラウトへの“外来魚の置き換わり現象”についてまとめてみました。ニジマスがいなくなった理由として養殖場からの逸出がなくなった等、ブラウントラウト以外の要因も考えられるでしょうけれど、状況からしてブラウントラウトの影響も相当あるように思われます。

外来魚の定着について、在来魚との関係はよく調べられていますが、複数の外来魚が同所的にいる場所は多々あるにもかかわらず、外来種間の関係はあまり着目されていません。この点についても今後、研究していきたいと思います。

近々、online firstで出ると思います。しかもopen access!ご笑覧ください。

2014年4月2日水曜日

水産学会@函館

函館で開かれた水産学会の春季大会に参加してきました。車の無い函館というのはなんとも不便なところです。宿について早々、路面電車に乗って谷地頭温泉へ。



夜は、知人達と前夜祭でした。アカデミックとはかけ離れたお下劣な話題で盛り上がりました。

自分の口頭発表は初日の午前だったので、それをさくっと済ませ、あちこち聴講してきました。といっても、分野が広すぎて聞いて分かるのはほんの一握り。2日目の夜も大盛り上がりでした。しかも2夜連続で〆はゆうみんのすいじゃん麺(初日3本、二日目8本)。

3日目は午前で終わりだったので、昼ご飯に朝市で朝獲れのイカそうめんを食べてきました。なかなか活イカにありつけなかったんですが、最終日に入った店で食べることができました。美味!


いろんな人と話ができたり、それなりに収穫はあったんですが、ポスターの「張り逃げ」が目立ったのはちょっと残念でした。急な体調不良など、言い分はあるんでしょうけど、コアタイムにポスターの横で説明するのは演者として絶対果たすべき責任かと思います。

昨日から、任期が取れ、ただの研究員となりました。といいつつ、今日は学会中の振り替えで休みです。

2014年3月18日火曜日

生態学会@広島

生態学会に出るため、広島に行ってきました。空港からバスに乗って広島駅まで移動。そこで市電の充実っぷりにちょっと感動。



自分の口頭発表はイマサンでしたが(分からないということを、潔く「分からない」と結論付けると誰も突っ込まない)、外来種のシンポではとてもいい勉強ができたし、友人の学会賞受賞お祝いなど、ここ数年で一番充実した生態学会となりました。

昨日は、プログラムを見て午前中何もないことに気付き、宮島まで駆け足で行ってきました。。。。歴史的遺産にはとんと興味がないので「有名な場所に行った」という事実が重要なんです。でも、眺めはいいところだったな。



帰りは念願のB787!ボタン操作でスモークのかかる窓にちょっと感動。ただ、羽田が混雑したせいで着陸が遅れ、千歳行きは別に振り替えられるなどちょっと大変でした。羽田~千歳もB787だったのに。


これこれ、これをポチポチッとやってみたかった。

                なんや?エンジンのロールスロイスって。

2014年2月28日金曜日

セミナー

今日は、所内セミナーの発表でした。いつもとは趣向を変え、ニジマス・ブラウンの管理に関する法律についてまとめてみました。発表は30分ちょい、それから小一時間ディスカッションでした。法律の勉強なんて正直付け焼刃でしたが、盛り上がっておもしろかったな。皆さん、関心の高いトピックだったということでしょう。

2014年2月1日土曜日

奇跡の一枚

12月から冬サケ調査をしていて、デジカメ片手に川を流れています。サケはたくさんいるので、素人カメラマンの自分でもそこそこまともな写真が撮れます。


時折、みかけるブラウンがなかなか撮れません。

一応産卵中のペアなんですがね。。。(汗)

魚、ということは分かる?

真下にいたのに、あぁ残念。

奇跡の一枚!60~70cmのスペント♀?

2014年1月9日木曜日

仕事始め

遅ればせながら明けましておめでとうございます。正月休みはトワイライトエクスプレスで帰省したりと遊び呆け、飲み呆けていました。

新年は第一週から、執筆中の原稿に加え、立て続けに投稿間際の共著原稿やリジェクト原稿、あるいは査読依頼が舞い込みました。デスクワークが忙しくなりそうですが、ちゃんと川にも行っています。