2025年9月13日土曜日

アウトリーチの大切さ

 今年度は、いつもよりアウトリーチ活動に割く時間が多い気がします。

(特に自分が携わる)アウトリーチ活動では、漁業関係者が対象であることは稀で、一般市民やその中でも川や魚や釣りが大好きという人が対象であることがほとんどです。そんなだから、さけますに対する想い、価値観も様々なのですが、「いなくなったらさみしい」「守り続けることは大切」という気持ちは共通しています。

漁業の視点での議論はどうでしょうか?さけます漁業ができなくなっては困るし、漁業関係者のためにもさけますを漁業資源として守る取り組みが重要ということは至極当然なのですが、どんなに努力しても漁業が継続できなくなるということも非現実的な未来ではなくなってきてしまっている今日、もし本当にそうなってしまったら、漁業という視点からはさけますは見捨てられやしないか、と思うようになりました。

そんなとき、最後の砦となるのは、純粋、単純にさけますにいてほしいという気持ちを持つ一般市民なのかもしれません。 多様な人たちとの交流を通じて、そういうことに気付かせてくれるアウトリーチ活動は自分にとってはとても大切なものだと思いました。