2024年7月21日日曜日

市民シンポで講演をしました

 先々週、一般市民による無秩序放流をテーマとした魚類学会主催のオンラインシンポで講演をしました。

講演内容は、昨年の魚類学雑誌でも紹介した、市民団体が環境教育の手法を飼育・放流から観察会へ変更したという経緯についてです。この事例、よく「放流を円満に中止した"珍しい”例」とご評価頂いていますが、似たような放流対策に取り組んでいる事例はシンポ内でも紹介されていたので、もしかして、たしかに放流対策を文章化した珍しい事例かもしれませんが、似たような事例は、多くはなさそうですが、全国にいくつかあるのでは?と思いました。

今回学会が提案したバケツ放流という言葉がどれだけ浸透するかは未知数ですが、参加者はゆうに200名を超えていたのでこの問題に対する市民の関心の高さが伺えましたし、放流の影響が懸念される魚種の紹介→放流問題改善に向けた事例紹介→まとめというシンポ全体の構成も堅実で、完成度の高いシンポジウムだったと思います。

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