2024年12月14日土曜日

系統研2024

 先週末は年末恒例の系統研でした。今年は世話役を仰せつかっていたのですが、オンラインも含めると60名近くの方にご参加いただき、成功裏に終わったと思います。ご参加、ご協力をありがとうございました。

 人数だけでみると、ちょっとした学会の規模、少なくとも地区会よりも大きな規模の集まりでしたが、持ち時間なんて関係なく白熱する議論(休憩時間を無くすことで調整)、懇親会での飲みながらの講演など、随所に系統研らしさを感じられたかなと思います。

また、参加費はタダ、懇親会の飲み物は、各自で準備&差し入れ歓迎としたところ、いいお酒が何本も届けられました。 こちらの方も皆さんのご厚意に感謝です。

 全てが整った、立派で豪華な発表会場で開催する学会もいいのですが、こうした手作り感あふれる研究会もいいものですね。


2024年11月9日土曜日

J-POPうんちく

 車のラジオから森高千里の「雨」が流れてきたので、家に帰ってから、なんとなく彼女の他の楽曲もネット上で聞いてみると「この街」には「きれいな泊川」という歌詞が出てきました。へぇ、熊本にも泊川があるのかと調べたところ、この泊川は彼女の楽曲を手掛けることが多かった人物の生まれ故郷の島牧村の泊川のことだそうです。うん、たしかに泊川はきれいな川です。ただし、そのことを書いたサイトの泊川の写真は賀老の滝でした。

広瀬香美の「ロマンスの神様」は冬の曲と思われていますが、冬を連想させる歌詞は出てこない気がします。

2024年10月26日土曜日

サクラマスとヒグマ

 先日、サクラマス親魚の調査中に、車で林道を走っていたら、ヒグマに会いました。

https://www.youtube.com/shorts/mcFFAw3sXyU

小春日和の中、今年は豊作といわれるドングリをのんびり食べていたのでしょうか?突然、接近した 車に驚き、大慌てで逃げ出しました。斜面から怪訝そうな顔をして、こちらの様子を伺っています。黒光りする素晴らしい毛並みでした。

今年の春に発表したOkado & Hasegawa 2024 Rev Fish Biol Fishでは、ヒグマがサクラマス親魚を捕食するという学術的な報告はこれまでなかったとして、その様子を撮影したTV番組のワンシーンを切り取って紹介しました。

でも、今回の調査河川は動画中にも映り込んでいる通り、幅5mほどの小河川で、サクラマスもあちこちで背中を水面から出しながらばちゃばちゃやっていました。これなら、この川でもヒグマがサクラマスを捕食していてもまったく不思議じゃないな、と思いました。

2024年9月14日土曜日

福岡に行ってきました

 魚類学会で福岡へ行ってきました。思えば、学部3年生のころ、熊本で開かれた生態学会へ行く経由地として立ち寄って以来、2度目です。札幌からの直行便は行きも帰りもB787がほぼ満席で、札幌~福岡を行き来する人は多いようです。

初日は飲み会の約束はないので、晩御飯は長浜ラーメンへ。元祖の店らしく、スープはよく知られた濃い豚骨ではなく半透明であっさりシンプル。豚しゃぶのスープにちかい感じなのですが、かなり美味しかったです。


 ホテルは那珂川のそば。わずかながらサケが遡上するらしいのですが、ボラやコイ、スズキにチヌ(たぶん)が泳ぐ光景からはあまり想像できませんでした。

 

初日の飲み会で出された刺身醤油が甘いことに九州に来たことを実感。二日目の二次会は、中洲のディープな世界へ・・・。


 お土産は、前からちょっと試してみたかった浜地酒蔵。空港には日本酒ではなくビールしかなかったけど、物は試しに買ってみました。なんでこの酒蔵を知っていたかというと、息子がタイガースの中継ぎ投手なんです(直近だと9月11日に一軍登録)。

 

で、福岡には何しに行ったんだっけ?
 

 

2024年8月12日月曜日

ビアガーデン

札幌市では毎夏、大通公園で大手4社(サッポロ、アサヒ、サントリー、キリン)+アルファによるビアガーデンが開催されます。今年の夏は、初めてこの大手4社を制覇しました。ただ、今年は創成川でやっていた小樽ビールのビアガーデンがなかったのがたいへん残念です。予約可で、しかも席だけ予約の時はお金がかからないので、各自自分の飲みたい分だけ買ってこればよいというスタイルは飲みたい人も飲めない人もいる懇親会にはとても便利だったんですが。しかも北海道の老舗地ビールなので、本州からたくさん来るときにはおもてなしにぴったりと勝手に思っています(ドイツ風ビールなので、"ぬるい”という文句は野暮ですよ笑)。

2024年7月21日日曜日

市民シンポで講演をしました

 先々週、一般市民による無秩序放流をテーマとした魚類学会主催のオンラインシンポで講演をしました。

講演内容は、昨年の魚類学雑誌でも紹介した、市民団体が環境教育の手法を飼育・放流から観察会へ変更したという経緯についてです。この事例、よく「放流を円満に中止した"珍しい”例」とご評価頂いていますが、似たような放流対策に取り組んでいる事例はシンポ内でも紹介されていたので、もしかして、たしかに放流対策を文章化した珍しい事例かもしれませんが、似たような事例は、多くはなさそうですが、全国にいくつかあるのでは?と思いました。

今回学会が提案したバケツ放流という言葉がどれだけ浸透するかは未知数ですが、参加者はゆうに200名を超えていたのでこの問題に対する市民の関心の高さが伺えましたし、放流の影響が懸念される魚種の紹介→放流問題改善に向けた事例紹介→まとめというシンポ全体の構成も堅実で、完成度の高いシンポジウムだったと思います。

2024年6月22日土曜日

カラス対策

 子育て中のカラスの親鳥が通行人を襲う季節になりました。

基本的に自分は野生動物たちには大らかな方で、自宅のマンション周辺で、夜中に何時間も鳴き叫んでいるキツネたちや夏の終わりになると朝っぱらからキーキー鳴きながらトンボを狩るチゴハヤブサ親子にも、それが彼らの振る舞いなんだから、と寛容な気持ちでいます。

ただ、カラスの攻撃はヤバい。それが彼らの振る舞いではありますが、ヤバいもんはヤバい。先日も自転車に乗っていたところ、カラスに襲われ、逃げたんですが、あっという間に追いつかれ、「あぁ、もう駄目だ」と思った瞬間、カツン!

努力目標に定められて以降、被りだしたヘルメットがカラスの攻撃を防いでくれました。初めてヘルメットが役にたちました。

2024年5月18日土曜日

論文紹介

 共著の総説論文が公開されました。

 Okado, J. & Hasegawa, K. early view. Exploring predators of Pacific salmon throughout their life history: The case of Japanese chum, pink, and masu salmon. Reviews in Fish Biology and Fisheries

 執筆を担当している国資現況では、各魚種の捕食者を記載することが求められているのですが、個別の論文をいちいち引用することにちょっと煩わしさを感じていました。それを解消する一本になりそうです。

 この論文は、もともと総説を書こうと思っていたわけではなくて、サクラマス親魚に対する猛禽類の捕食圧を調べようとしたのが事の発端です。ただ、専門家に伺ったところ、とんでもなく見当違いなことをやろうということに気付いて、「じゃあ、これまでに発表されたさけますの捕食者に関する知見をあらいざらい調べてやろう」という方向で話は進みました。海が得意な第一著者と川が得意な自分だからこそできた論文かなと思っています。

お気に入りはNHKの朝の自然番組の画面キャプチャーを使ったfig6です。サクラマスを咥えているヒグマの映像を見て、これは使える!と思ってNHKに問い合わせたところ、ちゃんと映像を学術目的で使用するためのシステムがありました。

ご笑覧ください。

2024年4月29日月曜日

帰省しました

 札幌のGWは気温もいまいち上がらないし、風が強い日も多くて、ゴールデンな気分になれないので、久しぶりにこの時期に京都に帰省しました。

朝方に聞こえる鳥のさえずりが札幌とは明らかに違います。コロナ禍以降、散歩をよくするようになったせいで鳥に興味を持ち出し、北海道のものはいくつか分かるようになったのですが、こちらのは聞いたことがない声がだいぶ混じっています。姿を探そうにも住宅街で双眼鏡を使うのはあらぬ誤解を招きそうなのではばかられるところです。でも、「聞きなれない声が混じっている」ということを認識できるようになっただけでも進歩のように思います。

2024年3月20日水曜日

チャプターを担当した本が出ました

 春の選抜、別海高校、残念でした。もともとの地力の差に加え、これが今年初めての土のグラウンド、なんて環境だから、仕方ないんですけどね。「別海」は「べつかい」と読むので、アナウンサーは頑張って「べつかい」と発音してましたが、地元民の選手たちは明らかに「べっかい」と発音してました。絶対、「べっかい」の方がいいやすい。

ところで、 1チャプターを執筆した本が出ました。

https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-031-44389-3

放流魚や外来魚と野生の在来魚との関係について執筆しました。原稿を出し終えた後に感丘関係の論文がいくつか出たので、新鮮味には欠けるのですが、やっぱり本を手にしたときは嬉しかったです。各著者にハードカバー版を1冊無料で送ってくるなんて、なんと太っ腹。


2024年3月3日日曜日

最後の札幌ドーム?

 オープン戦とはいえ、北海道に阪神が来るし、前日の飲み会のダメージも思いのほか軽かったので、球場へ足を運んでみました。

 今回はエスコンではなくて札幌ドーム。なんでも契約の関係で日ハムが札幌ドームを使うのは今回のオープン戦2連戦が最後のようです。雪降る中、野球を観に行くというのも変な感じですが、行きの地下鉄は満員でけっこうお客さんは集まっていました。それでもスタンドの入りは2~3割くらい?

阪神はファンサービスのオーダー?期待の若手、旧門別町出身の門別投手の凱旋登板。この名前も北海道のファンの心をくすぐります。「門」が「紋」なら自分の調査河川と一緒でなおよしだったのに(笑)。

スタンドが急だとか色々と悪評は聞きますが、まだまだきれいで使えるし、自宅から徒歩圏(30分くらい)にプロ球団の本拠地があるというのは、それが自分のひいきチームでなくてもとてもよかったのですが、もう使われなくなってしまうのは残念でなりません。


2024年2月23日金曜日

10℃と40㎝

 なんでもかんでも「温暖化」と言ってしまうのは、やや短絡的だと思いつつも、2月に10℃超えの日が続くと「やはり温暖化は起きているんだ」と実感してしまいます。これまでも、雪祭りが始まると、きまって気温が上がり雨が降ることが多かった印象があるんですが、それでも10℃を超える日なんてなかったはず。おかげで、川は季節外れの雪代増水です。今春は、さけますの稚魚が妙に少ない、なんてこともあるかもしれないですね。

なんて、思っていた矢先、札幌は今冬一番の大雪。昨日は日中から雪が降り続き、今朝になってみれば40㎝以上も積もっていました。そういえば、エクストレイルは前方には牽引ロープのフックを引っ掛けるところがなくて、助手席側のヘッドライトの横にあるカバーを外すとねじ穴があります。そこにアンカーボルトをさしてフックを引っかけるんですね。先日、スタックした車の横を通りがかったので、脱出のお手伝いをしたのですが、 そのときは知らなくて、後方に引っ掛けて引っ張ったのですが、実は後方は輸送時の固定専用で牽引に使ってはダメなようです。ネット版の説明書に書いてありました。

 

2024年1月21日日曜日

思い込み

 春の水産学会は久しぶりの現地参加です。編集委員会の開催日程も決まったので(こちらは初めての現地参加)、開催前日の晩に東京入りし、最終日はどうせシンポジウムだけだし、ちらっと覗いて帰るという旅程で航空券も手配しました。

が!学会の最終日はシンポジウムと思い込んでいたのですが、今回はシンポジウムではなくふつうの口頭発表、ポスター発表であることが判明。たぶん大丈夫なんでしょうけれど、自分の発表とフライトの時間が被る可能性があるので航空券は一度キャンセルしました。キャンセルにかかったのは手数料440円のみ。ダメージは最小限で済みました。

例年の水産学会では、海洋大のソメイヨシノを見て一足早い春を感じるのですが、花粉もいっぱい飛んでいるんだろうなー。