新しい論文が出ました。
Hasegawa, K. 2025. Small-scale recovery of a native white-spotted charr population by suppression of nonnative brown trout. Aquatic Conservation: Marine and Freshwater Ecosystems. 35: e70047
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/aqc.70047
外来種はなんでも駆除しなければいけないという発想はありませんが、駆除が必要とされる場合があることも事実です。 この論文では、ブラウントラウトを駆除することでイワナの個体群が保全できることを示しました。また、今回はブラウントラウトは根絶に至っていません。根絶が無理な場合は、駆除の目的(だいたいは在来種や重要な生物資源の保全)を考えて、保全対象を維持できる程度に外来種の個体数を抑制できればいいじゃないか、という議論もしています。
この論文は、科研費を使ってオープンアクセスにしました。掲載料の支払いが確認できないと公開しないからね、と言っておきながら、支払い前に公開されました。前にもこういうことがあったのですが、謎です。
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